2019年4月5日より、いろはにほへと日本語教室フィレンツェの一学期が始まりました。
子どもたちはそれぞれに新しい学年に進み、戸惑いつつも楽しみながら授業を受けてくれました。
ということで4月の教室での様子を、レポートします!
幼児クラス
4月の作品「桜の木」作り
幼児クラスでは、毎月、季節をテーマにした作品作りに取り組んでいます。
幼児クラス4月の作品『ちょうちょ』今年の作品は、こちら!
これは実はカッシーネ公園で拾ってきた本物の木の枝なんです。
そこに、桜の形の花びらを子どもたちが咲かせて、土台の部分はちぎり絵で好きな模様に飾りつけをしました。
最近は雨が降ったり気温が低かったり、少々肌寒い日も多かったですが、だんだんと暖かい春らしい日も増えてきました。
やっぱり、春と言えば種まき、お花、ちょうちょと、カラフルで明るいイメージのものが多いですね!
出来上がった「桜の木」を大切そうに抱えてお母さんやお父さんに見せに行く姿はとても微笑ましいもので、ちゃんと「『さくら』つくったよ」とお話できている子もいました!
みんなでレタスを植えました
こちらも春の種まきにちなんで、レタスの苗を植えました。
ひとりひとつずつ、そーっと置いて、土のお布団をたくさんかぶせてあげました!
帰りには自分たちのそれぞれのレタスにお水をあげて、「おかあさん、レタスさんおみずおいしいってー!」と。
大きく育つといいですね!自分で育てたレタスなら、普段は苦手なお野菜だってきっとおいしいはず!!
4月にお教室で歌う歌、手遊びはこちら
新1年生
初めての読み書き
昨年までは年長さんとして幼児クラスに通ってきてくれていた子どもたち、今年はついに読み書きデビューです!
ご家庭によっては既にお家でひらがなの練習をお母さんやお父さんとしていたところもありますが、お教室ではみんな一緒のスタートです。
幼児クラスでは自分の名前や「ありがとう」など、短い言葉を書くことはありましたが、これからはひらがな、カタカナ、そして漢字と、覚えることがどんどん増えてきます!!
今まではほとんど日本語の文字を書くという機会がなかったので、子どもたちは書くことが楽しくて仕方なかった様子。
もっと書きたい!!という声にこたえて、先生と一緒に「はるがきた」の歌を一緒に歌いながら、その歌詞を書く練習をしました。
新2年生
『ふきのとう』
昨年一年間、初めての読み書きに挑戦してがんばった2年生たち。
今年はまた習う漢字も増え、教科書のお話も少しずつ長くなっていきます。
今月、授業でいっしょお勉強した教材は『ふきのとう』。
長い冬のあと、積もった雪の下から小さなふきのとうが「よいしょ、よいしょ、おもたいな」と顔を出そうとするところからお話が始まります。
他に出てくる雪、竹の葉っぱや、お日さま、はるかぜなどなど色々な役になりきってお話を読む、音読の様子です。
お面をつけて竹の葉っぱが寒そうにお話している様子、とても上手でした!!
新4年生
そしてこちらは新4年生たち。
いよいよ高学年になり、漢字も増えお勉強も少しずつ難しくなっていきます。
ばらばら言葉
今回の学習は「ばらばら言葉を聞き取ろう」で、ちょっとしたアクティビティをしました。
前に立ったお友達が、一つの言葉を一文字ずつ、同時に発声します。
よく知っているはずの言葉が、同時に発声されることでいろんな音が重なって聞こえるので、聞き取るのがとっても難しくなるんです。
聞き取った音と文字数(=人数)をヒントに、たくさん想像力を働かせて答えを当てるのですが、なかなか苦労していました!
漢字の組み立て
いくつかの漢字を、それぞれ二つの部分に分けたカードが貼ってあります。
組み合わせをみんなで考えて、元の漢字を作る練習です。今まで知らずに(または考えずに)書いていた漢字には、同じ部分(部首)を持つものがたくさんある!ということに改めて気づいた子どもたち。
ちょっとしたクイズを解く感覚で、楽しく漢字に親しんでくれました。
そして翌週は教科書の中から、同じ部分を持つ漢字を探して書き出しました。
今まで習ってきた漢字のリストをよ~く見ると、思ったよりもたくさん発見!!
「あ〜これ!お、ここにもある!!」と興味はMAX、漢字探しは止まりません。
それぞれに新しい学年が始まって、今までより少しずつお勉強することや覚えることも増えますが、一年後の大きな成長を楽しみに頑張りましょう!!
ご家庭でもたくさん日本語を使って、お子さんに「日本語ができるとお母さん(お父さん)と喋れて楽しい!!」という気持ちをぜひ教えてあげてくださいね。