現在、文化協会の活動は依然として制限下にあり、教室での授業再開がまだできません。
少しでも早く子どもたちが教室に戻れるように、フィレンツェ市に続いて、文化省にも活動再開を早めるための要請をメールで送りました。
以下のFacebookの投稿に原文が掲載してあります。
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私たちいろはにほへと日本語教室の母体である『日伊文化交流協会いろは(Assocciazione culturale giapponese IROHA, Firenze)』は2008年より活動を開始しました。その小さな歴史の中で、日本の文化や伝統芸術をイタリアの人に知ってもらい普及していけるよう、様々な文化コースやセミナーを開催したりしてきました。
子どもたちを対象とする日本語教室(読み書きクラス、幼児クラス)も同様です。
しかし、昨年10月に発出された首相令等の法令により、文化協会の対面における活動はイエローゾーンですら許されず、ホワイトゾーンになることを待たなければいけません。
そしてそのような活動制限下にあっても特別な補償が政府からあるわけでもなく、ただただ制限されているというのが現状です。
これは私たちだけでなく、他国の文化協会も同様の状況に置かれています。
そこで、当協会代表より文化大臣へ向けて活動再開を要請するメールを出しました。
以下はメールの概要です。
昨年以来、一時的に対面での活動が許可された時期も、少なくはない費用を使い感染防止のための対策をとってきました。その対策と、また幸運であったことももちろんですが、当協会での活動を理由とする感染者は出していません。対面での活動に際し、指示されている感染対策をきちんと守っていることに加え、飲食物を販売したりそのサービスをしているわけではなく、「文化」の活動をしているのです。
私たちの活動に類似するもの(語学・美術・音楽などの学校や図書館)がイエローゾーンで活動を許可されているにも関わらず、なぜ文化協会はここまで制限されなければいけないのでしょうか。文化協会がそれらの類似活動よりも制限されなければいけない必要性は何が基準とされているのでしょうか。
文化や芸術といった分野において、文化協会の果たす役割は小さなものではありません。イタリアだけでなく、外国の人も含めてたくさんの芸術家や職人を支える一端となってきたのは私たちのような文化協会です。
たくさんの人が私たちの活動再開を心待ちにしてくれています。
例えば、イタリアで生まれ育った日本とイタリア双方の血を引く子どもたちへの言語や文化を教えるコースも私たちは行っています。このことに関して、諸外国の文化協会と共に、フィレンツェ市に対してこの分野の活動の再開だけでもできる方法はないかの照会を行いました。答えは「私たちにはどうしようもできません」。
私たちも、彼らの問題ではないことはよくわかっています。でも、それならば私たちは何もできないのですか。私たちの声はどこにも届かないのですか。
「政府」が人々の声を聴かずに決めるなど、そんなことがありえますか。
もし、昨年のようにすべてを閉鎖しなければいけないのであれば受け入れます。しかし、常に「一番先に閉めなければならず、最後まで活動を再開できない」のであれば、少なくとも納得のいく明確な説明を要望します。
私たちの活動に類似するもの(語学・美術・音楽などの学校や図書館)がイエローゾーンで活動を許可されているにも関わらず、なぜ文化協会はここまで制限されなければいけないのでしょうか。文化協会がそれらの類似活動よりも制限されなければいけない必要性は何が基準とされているのでしょうか。
文化や芸術といった分野において、文化協会の果たす役割は小さなものではありません。イタリアだけでなく、外国の人も含めてたくさんの芸術家や職人を支える一端となってきたのは私たちのような文化協会です。
たくさんの人が私たちの活動再開を心待ちにしてくれています。
例えば、イタリアで生まれ育った日本とイタリア双方の血を引く子どもたちへの言語や文化を教えるコースも私たちは行っています。このことに関して、諸外国の文化協会と共に、フィレンツェ市に対してこの分野の活動の再開だけでもできる方法はないかの照会を行いました。答えは「私たちにはどうしようもできません」。
私たちも、彼らの問題ではないことはよくわかっています。でも、それならば私たちは何もできないのですか。私たちの声はどこにも届かないのですか。
「政府」が人々の声を聴かずに決めるなど、そんなことがありえますか。
もし、昨年のようにすべてを閉鎖しなければいけないのであれば受け入れます。しかし、常に「一番先に閉めなければならず、最後まで活動を再開できない」のであれば、少なくとも納得のいく明確な説明を要望します。
他の同種の活動についての制限と文化協会の活動についての制限がとても不公平であるという実感を、私たちは日々強めています。
この芸術と文化が豊かなイタリアという国において、その将来を担うであろう子どもたちへの貴重な文化交流と勉学の機会が、一日も早く自由にかつ自然な形で再開されることを、切に願います。